メリハリの重要性
企業には、それぞれのルール・常識みたいな規則が存在すると思います。
私が仕事していく中で嫌いなものがあります。
それは「残業」(笑)
20代の頃は、自分が一番末端のスタッフだった分、上司には従わなければいけません。
時には矛盾している命令でも…。
自分が末端スタッフだった時、出勤時は毎回残業でした。
店舗クローズ後、売上が予算通りに取れなかったからと、毎回ディスプレイ変更の残業…。
私の中では意味はないと感じていました。
その時在籍していた会社は、大手国内のアパレルだったのですが、洋服を毎日同じお客様が買いに来られるわけではありません。
たまたま来られた日は、どの服にするか迷ってしまい、その日は帰られたんですが、後日やはりその服が欲しいからと再び来店されました。
ただその時、欲しかった服が、同じ場所に無くて、諦めて帰られたお客様もいらっしゃいます。
それこそ「無駄な残業」。
お客様目線で考えず、売上低下を防ぐため、自ら「頑張ってます」アピールを会社にするための残業…。
返ってマイナスな残業です。
元々残業が嫌いな私(笑)
マネジメント職に就き、積極的に取り入れた1つが「残業しないこと」でした。
それは自身はもちろんの事、周りにも周知徹底です。
時として、やらなければいけない残業もあります。クローズ後にしか出来ない残業もありますが、私の場合、それは年に2〜3回程度。
ほぼ定時で帰らせていました。
実はそこにも意味はあるのです。
就業中は、仕事をする自分に集中して欲しかったんです。
1日は24時間しかありません。
そのうち睡眠が8時間として、あとは最低8時間の労働時間…。
そう考えると、1日は残り8時間しか自分の時間はありません。
その自分時間…オフタイムに疲れを取り、自分のしたい事をして充実させるいわば、「自分をメンテナンスする」時間に費やしてもらう事で、勤務中はプロ意識を高めて集中して欲しかったんですね。
私の場合、そのオフタイムは子供と向き合う貴重な時間でもあります。
残業しない事でプライベートが充実したスタッフのモチベーション・プロ意識は向上し、売上は右肩上がりでした。
人間はロボットではありません。
むしろ、ロボットだって連続使用すれば故障し、メンテナンスを余儀なくされます。
人間はロボットと違い、感情を持つ生物故に、絡み合う感情の解れなどのリフレッシュメンテナンスをも行わなければ、良い仕事は出来ない分、プロ意識を継続させるにも限界があると、私は思います。
最近では「見込み残業」を入れて、給与を年俸制で提示している企業も多く見受けられます。
見込み残業制度を取り上げる前に、残業ゼロにするために、もっと効率的な仕事の工夫はいくらでもあると、私は思います。
ある記事で、とある企業がクローズアップされていました。
残業をしてはいけない、命令をしてはいけない企業。唯一のルールは報連相のみ。
年間約150日休みがあり、福利厚生は全て整っている企業で、業績は前年比130%の右肩上がりだそうです。
ちなみに離職率はゼロ。
私にとっては、「人を活かす」という視点から、実に興味深い企業です。
そんな企業を作りたい!と夢は膨らみ、現実にしたい。
そう思っている私は、「休むこと(オフ)も仕事である」が自分名言です(笑)